きらきらする少女マンガとは違った面白さのある作品、『わたしは真夜中』。
全3巻で糸井のぞ先生の作品です。
あらすじ
図書館司書のとばり。いつもと同じように仕事をしていると、池端に「トマトの本はどこか」と聞かれる。これをきっかけに、池端は図書館に通うようになった。恋に発展しそうだが、とばりは31歳、バツイチ、子持ち。対して池端は19歳。年齢も考え方も違うラブストーリー。
人物紹介
とばり
女性。結婚生活が上手くいかなかったことを気にしている。綺麗。
池端
青年。不眠症に悩んでいるが、とばりといると眠れるため一緒に寝たいとお願いする。
久志
とばりの元旦那。とばりの理解者。
『わたしは真夜中』の魅力
不器用さ
とばりは31歳という設定ですが、幼い部分が多い印象です。相手の気持ち、自分の気持ちにも鈍感。しかし、まわりの人が支えてくれる愛嬌のある人だと思いました。
他の登場人物も、大人になって身動きがとりづらくなってしまった。理想的ではなく、共感できる恋模様や生き方です。
まとめと感想
年齢的には池端の方が近いけれど、とばりに感情移入してしまいました。とばりが「年を経ても、大元はずっと変わらない、変われない」と、歯がゆい思いをしていることが印象に残っています。とばりのように、人と距離を取って生活をする方が傷つかないからと、逃げ腰になってしまうこともあると思います。それでも、大切なものを手放さない努力をしたいと考えさせられるマンガでした。
コメント